
寝っ転がって読書なんざぁなかなか至福の一時に入ぇるんだろぉが、
突然枕元の電灯にストぉ起こされたんぢゃぁ薄暗ぇ中、はなまるご推薦の絵本だって楽しむに儘成らねぇや。

最初はちょいとタッチセンサー・スイッチの具合が悪りぃんで、余計なノイズぅ拾っちまって、思わぬ処で消えちまうてぇ思ったんだが、
如何にもいっくらスイッチ入れたてぇ直ぐに消えちまう。

ちぃと年季が入ぇってるなぁ確かだから無理も無ぇが、この時間ぢゃ店だってやってやしねぇ、
何とか点いて貰わなきゃ困るんでぇってんで、ムキんなるはなまるさんだぁ。

何ぅやら電灯もはなまるの執っこさに好い加減諦めて、点きっきるよぅに決心したみてぇで、
粘り勝ちってなもんで鼻息も荒く体勢を戻して読書を暫し…。

突然
ぷしゅ〜ってぇ異音と共に訪れた闇の中で焦げ臭ぇ匂いぃ鼻ぁ付く。

いけねぇ!
無理ぃ祟って遂に逝っちめぇやがったか!
長の間ぁ世話んなったが、最後の最期に申し訳無ぇ事ぉしちまったと、
ちと後味の悪りぃはなまるだったね。
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