

はなまるの野郎が初めての自動洗車機てんで、浮かれてやがらぁ。


暗雲と土砂降りに前方の視界が急に塞がれ、暗転俄かに掻き曇るてぇやつで、こいつぁまるで嵐のようさね。
はなまるがワクワク・ドキドキすんのも分からねぇぢゃねぇや。
オイラだってこれから何事が始まるのか期待に胸が膨らんぢまう。

「がー!」


「がー!」
…とひと往復…


…て、もうお仕舞ぇかい!?
…と、これぢゃ思っちまわぁなぁ。


然もぜっん然綺麗にゃぁなってねぇし、っちゅか斑になって汚れが目立つよぅになっちまって。
納得のいかねぇはなまるだったってこった。